◆ぼんぼり祭に参加して

鎌倉八幡宮では、立秋前夜から八月九日にかけてぼんぼりが掲揚されます。

ぼんぼり祭は昭和十三年に始められた祭で、立秋前日の「夏越祭」、

立秋当日の「立秋祭」に加え、昭和十七年に「源実朝公生誕七五〇年祭」が行なわれたのを機に、

九日に白旗神社で「実朝祭」が執り行われるようになりました。

蟬時雨の鎮まった境内に巫女らの手によって一灯一灯が点されていくのは、

まさに秋の夜の風情。

涼やかな火影は秋を呼ぶ灯であり、境内を彩る灯の道は秋の訪れる道でもあります。

今年は、私もぼんぼりを掲揚する栄誉に授かり、句を献上しました。

 朝顔や少年真帆のごとく駆く  朝子

ぼんぼり祭の初日には、九日の実朝祭にむけての奉納句会が開催されます。

句会が終わる頃には、すでにぼんぼりには灯が入っています。

夕闇の中、灯の入ったぼんぼりを訪ね歩くのは、まるで人を訪ねるような気分になり一興。

原和子のぼんぼりが姿を消してから淋しさを感じていましたが、

今年は一灯を献じることができたのは本当に幸せでした。
                         (原 朝子)

◆須賀川句会

道山はるかさん宅の土蔵で定期的に展覧会が開催されています。

「土蔵の整理をし、一階は企画展を開催しております。

牡丹展(4/5~5/20)

牡丹園内の原石鼎句碑や桔槹の先人たち、

近代俳人(内藤鳴雪他)の牡丹の句の色紙や短冊を展示しています。

(要電話予約090-2157‐7592 道山)。」

二階は草太郎文庫とし、鹿火屋と桔槹の句集を収蔵。



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